0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
まるで光を纏うかの如く、
君は煌々と輝いて居た
白く、何処か暖かな色に
言葉さえも奪われて、
風の様にその腕は
掴まる事なく擦り抜けて行く。
明日は雨が降りそうだと呟くと、君は恨めしそうに空を見上げて顔を顰める。
こんなに青いのに?と、首を傾げて真っ青な晴天を指差され、天に一筋通った白い線に視線を向けた。
雨が嫌いと君が言う。
聞えているのならば、叶えて欲しい。
薄暗い灰色の下よりも、真っ青を背負う方が良いに決まっている。
煌々輝く君で居て ―――
最初のコメントを投稿しよう!