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オレンジ色を背負って帰宅する途中。
駅近くのいつものコンビニ前。
伸びた僕の腕に彼女の細い指が触れた。
目を合わすと、嬉しそうな視線がぶつかり、
ふいに首を傾げてしまう。
「同じ学校で良かったね」
その時、僕は気には留めなかった。
当初から選んだ高校。
友人の誘いを断った進路。
偶然重なった進学先。
運命なんて言葉では表さない。
だって、出会っているのは事実だから。
出会わない僕等は考えられるのか・・・
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