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「雪倉クン!!生デコ18cm頼みます!!」
「生デコ18cm??えーっと……あぁ、コレコレ…。」
と、のそのそとケーキを見つける。
「生デコ18cmとイチゴね。………イチゴ食べちゃ、ダメだよぉ♪」
「はい……って食べるワケないじゃんっっ!!!!」
《久しぶりだわぁ…。雪倉クンって面白い人だなぁ…。》
何だか、少し嬉しかった。
そして、
何度も何度もケーキを頼まれるたびに私はカイトのもとへと急ぐ。
「また、生デコ18cm!!!!」
「またですかぁ!?? どんだけ多いんだョ。(笑)」
「ってか、急いでよぉ!! 急ぎなんだからぁ!(笑)」
「あらー。急ぎでしたかぁ。…どうぞぉ。(笑)」
たわいのない話をしながらのバイト。
今まで、そんな風に楽しくバイトなんてしたコトが無かった。
スッゴく…
スッゴく…
楽しい……。
《……何だろう??…もしかして……え゙ぇーーーっっ!!?》
私は……
私は………
《こ…恋しちゃったぁぁぁあ!?》
自分自身、
ものすごくビックリした。
まさかとは思ったけど…
《雪倉クンに恋しちゃったぁぁ!!!!》
そう。
カイトに恋をしてしまったのです。
クリスマスの夜に。
自分へのクリスマスプレゼントとして...
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