不安

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    「気にくわない‥‥。」 私は目の前にいる彼を睨んで言った。 何故、そうやって平然と謝れるのだろう。 もっと苦しんで、 泣き叫んで、 怯えて、 膝まづいて、 すがり付いて、 許しをこえばいい。 あの時大好きなだったこの人に 今誰よりも憎んでいるこの人に 私がこう思うことは 狂っていることだろうか。      
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