不安

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    先輩は私にも優しかった。 新しい兄が出来たようだった。 よく笑って一緒に遊んだり、 頭を撫でてくれた。 当時小学6年だったので 何をして遊んだとか記憶は曖昧だが、 姉が大好きな小原先輩を 私も大好きだったことは 確かである。 それから姉は高校に合格し、 それと同時期ぐらいに 姉と先輩は付き合い始めた。 姉はとても嬉しそうだった。 良かったと本気でそう思えた。 その日からの姉は幸せそのものに見えたから。    
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