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教室に入った後、
「初めまして。今日から教育実習に入ります、
小原裕人と言います。
短い間ですがよろしくお願いします。」
そんな俺のありきたりなあいさつから
二年C組の朝のホームルームは始められた。
「それでは、出席とります。
小原先生お願いします。」
佐竹先生がそういいながら
黒い、いかにもという感じの
薄い冊子を渡してきた。
それを開くと四十人程度の名前が書かれていた。
「では…相沢 慶斗君。」
「はい」
・
・
・
順にそしてスムーズに呼んでいった。
でも、
俺は少し止まることになる。
読めないというわけではない、
めずらしいというわけでもない、
“新山 朱理(にいやま あかり)”
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