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私と直人はアスカとユウキが見えなくなる頃に手を繋いだ。
「奈保子‥‥?」
「ん?」
「さっき辛かったんだろ?」
「‥‥え?」
「スゲー羨ましそうな目してたからさ。」
直人はこんな時ちゃんとわかってくれる。
「うん‥‥。辛かった。」
私がそう言うと直人は私を抱き寄せた。
「奈保子‥‥。」
直人が私を呼ぶ声が響く。
暑くても、もっと抱き締められたい。
広い砂浜で
誰も居ない。
「奈保子‥‥今からエッチしよ‥‥。」
‥‥ん?
「えっ!?ここでっ!?」
「あそこの休憩所で。」
「人来ちゃうよ‥‥。」
「誰も来ない。俺と奈保子しかいない。」
そう言って直人は私の唇を優しく塞いだ。
ダメ‥‥。
直人のキスに勝てない‥‥。
私は直人に手を引かれながら休憩所に向かった。
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