19歳の浮気②-イケナイ事-

4/4
前へ
/272ページ
次へ
朝日が高くなる頃には私は直人の腕枕の中にいた。 私が脳裏によぎったのはこれからどうなるのか。 彼氏と別れて直人と付き合うのか。 「奈保子‥‥?」 「なぁに‥‥?」 「彼氏とは別れない方がいいよ‥‥。」 ‥‥‥え? 「どうして?」 私は少し動揺しながら聞いた。 「俺、誰かと付き合っても結婚とか出来ないんだ‥‥。」 ‥‥ん?意味が判らない。 「どういう意味?」 「俺の母親‥‥昔の父親に暴力受けて下半身不随なんだ‥‥。」 「‥‥‥え?」 「俺一人っ子だから母親の面倒見なきゃならない。だから誰とも結婚しないんだ‥‥。」 私は何を言ったらいいのか解らなかった。 私なら平気だよっ。 何て軽々しく言えるハズが無い。 じゃあ‥‥さっきのセックスは何なのよ‥‥‥。 「‥‥うん‥‥わかった。」 「奈保子の事はホントに好きだよ。ただ本当の事言いたくて‥‥。」 素直な人だなぁ‥‥。 「大丈夫だよ‥‥。」 私達は抱き締め合いながら昼まで眠った。  
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

563人が本棚に入れています
本棚に追加