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「じゃ帰るからな!」
「分かんないヤツだな!話を聞くっつってんだろうが!」
ずりずりずりずりずり
「怖いから!ジリジリ近づくのはやめて!」
ベッドからずり落ち、毛布を引っ掛けながらリビングまで出て来た。
そのままソファーに落ち着く。器用なヤツだ。
「なあひとつ聞いてもいいか?」
「あい」
コックリと頭をさげる杉野。
「お前誰かと住んでるだろ?この冷蔵庫の充実感はタダゴトじゃねえ」
「いんにゃ」
首を横に2往復させる杉野。ちょっとかわいい。
「もう別れたんだけどね~。クセでたくさん買っちゃうのだ!なかなか減らないのら!」
そんなクセが残ってるのは、まだ別れて間もないって事だろう。人の心配してるヒマないんじゃないか?
「あ~でもいいの!不倫だったから!どうせいつか別れなきゃだしね~」
「…そか」
「暗くなんなよ~。私より森野の話が聞きたいのだ~」
こいつはいい奴だ。
不倫だと?ふざけやがって。どこのどいつが…
「森野~。ちょっと胸貸せ~」
「へ?」
がばっ!
「うへへ~。オトコのカラダ~」
「って…」
なんで泣いてんだよ…
「ふっふぐっ…ひっ」
「杉野…」
こいつも…いろいろあるんだな。
後でデコの『サバ』消しとこ。
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