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「コケティッシュて!」
ゲラゲラゲラゲラ
「どんな子だったのよ?」
杉野の何気ない問いに答えただけなのに、どうやらツボだったらしい。
ムカつく…
結局僕は杉野のマンションで飲み直していた。
「どんなティッシュだよ?!」
ゲラゲラゲラゲラ
「うるせえ!さっきまでぐおーって泣いてたクセに!」
「…せめて『ピーピー』くらいにしてよ!変換に悪意ありまくりじゃん!」
「お前と話してると落ち込んでるヒマねえよ!」
それはそれで助かっているのも間違いないが。
「まあまあ!んで?そのティッシュとは何で別れた?」
「ティッシュ言うな!」
「相変わらずこまけーよ!」
そうか?そんな些細な事か?
「二股かけられてた。二年付き合って一年と10ヶ月…」
「…えと…森野くん?いや!森野さん?」
「なんで敬語にするんだ?」
「ある意味尊敬に値するね!その鈍感さに敬意を表して敬語にしたのだ!」
コノヤロウ…
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