雪見酒

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片付けを終えて店を出た。 柏木が一息つくと、白い吐息が漏れた。 柏木が歩き出した方向は、自宅とは逆であった。 週末であっても、深夜の浅草は閑散としていた。 ひと昔前は、眠らない街で、日本一の歓楽街であった浅草。 今やその面影は無くなってしまっている。 それでも、客を引く飲み屋のネオンはポツリポツリと光っていた。
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