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コックをひねると、勢いよく熱いシャワーが飛び出した。
頭からかぶって、眠っている脳みそを覚醒させた。
シャワーから出ると、ドリップで煎れたコーヒーの香りが鼻をついた。
「さあ、早くこれ飲んで仕事に行きなさい」
圭子は寝起きの悪い俺を急かすように言った。
「サンキュー」
そう言って柏木は、そのブラックのコーヒーを急いで飲んだ。
歯を磨いたばかりのコーヒーは何とも言えないものだが、目を覚ますには十分だった。
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