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「やけに慌てて来たんだね。もうそんなに若くないんだから無理をしたら駄目だよ」
「うるせぇ!飲んでる最中に、あんなラインを送ってこられたら慌てるにきまってるじゃねぇか!」
「だってテツ、こうやって策を講じでもしないと、俺の呼び出しに応じてくれないだろ」
「そんなこと…」
「ない?ほんとに?最近避けられているって感じていたのは、俺の気のせいかな」
悪戯に笑いかけられ、ぐっと言葉を飲む森。
ミオは自分の位置を瞬時に把握して声を上げた。
「シン、あんたの目的ってこれね?私を餌に、森さんを誘い出したかったのね」
「人質をとれば来るかなと思って」
にっこりと微笑むそれは肯定の意。
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