1282人が本棚に入れています
本棚に追加
ひんやりとしたものが背を撫ぜた気がした。
ミオは違和感を覚える。
しかし、彼が怒っていないことにホっとする。
「あー…、ってかさ、リナも森さんも知ってたふうだったよね?今まで茶化されたりしなかったの?」
さきほど上手く逃げた二人を指して問う。
ヒカルが、なんてことないように返してくる。
「あの二人は、そういうとこの線引きが上手いからな」
答えにならない答えだ。
「線引き下手で悪かったわね…。意味わかんないけど」
「要は、危険察知能力が高いんだよ」
「これ以上はヤバイ関わるな、みたいな?」
「そういうこと」
少し楽しそうなヒカル。
ミオは、納得したか定かでない角度で頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!