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「空は、地上の人間の都合なんか考えないし、考えたところでちゃんとは見えないだろ、人間なんか小さくて。だから…、」
その先の言葉をヒカルは言わずに口を閉じる。
まるでハヤテが人間ではないかのような
そんな言い様。
彼女は、人の気持ちを動かす。
当の本人の意図しないところで。
そう言いたいのだろうか。
それならばミオにも理解ができた。
自分も、彼女に心を動かされた一人だから。
彼女と出会う前。
KHSに入る以前。
ミオは、人間不信ぎみだった。
こじらせに、こじらせていた。
だが、今は違う。
彼女と出会った。
そして、彼女を取り巻く人たちとも。
ハヤテの周囲に居る人間たち。
その多くも、きっとそうなのだろう。
彼女の何かしらに影響を受けているに違いない。
ミオはそう思っていた。
それほど、ハヤテという存在は影響力があった。
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