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「ハヤテさんからしたら、子供の頃から知っているから、ヒカルのことを男として見れないって事ですか…?」
ストレートに聞いてみる。
返ってきたのは、困ったような彼女の苦笑。
その亜麻色の瞳が、窓の外に移される。
彼女はもう、何も言わなかった。
凛としたハヤテの横顔。
それを見てミオは、胸の奥がチリリと痛んだ。
遥か遠くを見るようなハヤテの瞳。
蜃気楼を映しているかのような眼差し。
彼女のその視界を独占したいと願う男の気持ち。
それを想えばミオは、何とも胸が切なくなった。
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