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「片瀬さんとヒカルが、そういった関係とは知りませんでした…。ハヤテさんと片瀬さんが昔からの知り合いって事は、なんとなく聞いていましたけれど」
「そうだね。ハヤテとは、彼女が十代になる以前からの付き合いだね」
「そんなに前から?」
「うん。ハヤテとヒカルを引き合わせたのも僕」
「え…っ」
どこか満足気にニコニコと笑う片瀬。
ミオは何故か片瀬の笑顔に違和感を覚え、
「あの、片瀬さん…」
「なんだい」
「どうして私に?」
視線だけで尋ねる。
どうしてこんな繊細な話を自分にするのか。
すると片瀬は、ウウムと腕を組んだ。
ほんの少しだけ思案するような顔をする。
それから、どうしてかなぁと呟いて笑った。
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