始まりの始まり

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もし、(すべ)ての物事(ものごと)に始まりがあるのだとしたら。 間違いなく、あの日だっただろうと言えた。 それはミオが、KHSへ入局して半年が()とうとしていた頃の事。 所属していたチームの仲間たちと、(ひる)休憩(きゅうけい)をとっていた時。 ミオは、何も考えず言ってしまったのだ。 言ってはならない一言(ひとこと)を。 そう。 それがきっと、すべての始まりだった。 「ヒカルってさぁ、ハヤテさんのこと好きだよねぇ」
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