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私は生徒会長の顔も見ず、ただただ下を向いていた。
「藤代葵さん。あなたは1学年の中で、大変優秀な成績を証し、生徒会の一員とします。我が時枝高校の発展のため、徒一丸となって…」
生徒会長さんはまだ話してたけど、私の耳には入ってこなかった。
それより…
早く終わってよー!
ちょっと涙が出そうだったけど、頑張って堪えた。
「~年、4月7日、生徒代表、東大寺悠斗。」
そんな我慢の中、生徒会長の話が終わった。
やっとかぁ…。
拍手が鳴り響く中、私は壇上から降りて、次席に戻った。
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