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悪夢のような入学式も終わり、皆教室へと戻った。
私も席に着くと、美咲がこっちに猛ダッシュで走ってきた。
「葵ーっ!」
「な…なんだよう…」
叫びながら私の前に立った。
「ずる゛びー!」
「…えっ?」
何言ってるのよーっ。
なんか美咲…興奮して泣きそう…
私だって泣きたいよう;ω;
「どうしたの?」
「葵ずるいよ゛ぉー!」
「何が?」
「生徒会に入れて!」
…はあ(゚д゚;)?
「嫌だよっ!そんなになりたいなら美咲代わってよ!」
そーだそーだっ。私だってなりたくてなったわけじゃないもん。
「無理に決まってんでしょ!」
「うー(;ω;)分かってるなら…」
「しかも生徒会長と…」
「えっ?」
―ピンポンパンポーン―…
…とそこへ、放送がかかった。
『1年4組、藤代葵さん。至急生徒会室に来て下さい。』
「えっ?」
また私?なんかやったっけ?
すると美咲は羨ましそうにこっちを見た。
「ほらー!羨ましいっ。早くいっておいで!先生にはあたしから言っておくから!」
嫌だっ!…って言おうと思ったけど、クラスの皆が私を見ていたので…
「分かった…ありがとっ♪行ってくる。」
急いで教室を後にした。
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