3回目の再開

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そのドアは、か弱く開いた。 そして色白い見覚えのある顔がひょっこり覗いた。 いくらか汗ばんでいて、少し呼吸も乱れている。 「あの…ぁ…こ「いいから早く閉めて。」」 女の子は何か言いたげにしていたが、俺はあえて遮った。 「あっ!すいません…」 そう言うと、またか弱くドアを閉めた。 「っで、何?」 本当は俺が聞かれる立場なんだろうけど、今言いたそうにしてた事を、好奇心で聞いてみた。 「あの…」 「ん?」 「あの…生徒会室さんはどちらですか…?」 ……は? 「…そんな事…?…ってかもう俺の事忘れたの?」 「っえ?」 目の前にいる女は『えっ?』って顔でこっちを見た。 はぁー……。 「壇上で向かい合った仲なのに。」 「…えっ…えぇぇえ!?」 ……そう。 あの女の子が来たのである。 藤代 葵。
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