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「葵っ!入学式始まるよ♪」
「わわっ!急がなきゃっ。」
私は美咲に連れられるがままに向かった。
数分歩くと、美咲が足を止めた。
「はい到着~。」
体育館より少し小さめの格技館についた。
「席に座ろう?」
そういって私達は自分の席に座った。美咲は私の前の席に座った。
「ねーてか葵さぁ、生徒会の中でどれ狙いなの?」
美咲がこっちを向いて少しはにかみながら言った。
…どれ狙いって?
書記になりたいとかかな…?
「生徒会?何も狙ってないよ?あんまり興味ないし…」
とぼやくと、さっきのはにかみ顔を一変させ、目を大きく開けてこっちを見た。
「えっ!?まぢ!?」
「えっうん…」
なんかおかしかったかなぁ?
「生徒会に興味ないのあんたぐらいなもんよ?」
そうなのかなぁ?
生徒会かあ…あんまり関わりなかったしな~
「まあ…まあ別にいいんだけどさ…」
美咲は笑いながらそうぼやくと、また前を向いてしまった。
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