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「―――泣いてくれて、ありがとな…」
オレは2度、縦に首を振り力任せに瀬名の身体へとしがみついて…もう少しだけ、と小さく呟き…温かい腕の中泣き続けた。
―――…
「……んっ?あれ……オレ…寝てた?」
気がつけば、さっきよりも窓の外は暗くなっていて…星が幾つも夜空に散らばっていた。
この学園から見える星空は都会の空気の中にある夜空と違い、とても澄んでいて…キレイだ。
「今日もキレイだよなぁ…星」
静かに目を瞑り、細やかな倖わせを願う
「―――いつかこの呪いが解けて、誰も傷つかずに済む…SAKURAの居ないセカイが…未来が生まれますように」
ゆっくり目を開き…もう一度星を眺めると、瀬名が寝ているベットへと入り込み眠りについた。
―――ただ……本当の平和になる事を、夢見て
【予兆...】fin...
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