予兆...

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【お前は人間ではないオレの僕(シモベ)だ】 この時から…オレの運命は狂い始めた…。 【主従・解放】 その言葉が発された途端に身体が焼けるように熱くなり…痛みが身体中を駆け抜け…そして、なにかが自分の中に入ってきた気がした…。 そしてその日から…SAKURAを倒す人形として、瀬名に仕えている 「……理世。ヤツを倒せ」 「……わかってる」 「グゥゥ…ッ…イジン、タオス…」 手に弓を具現化させ、何本にも連なる光の矢を放つ 具現化して出した弓は念ずれば直ぐに剣へと形を変え、負傷した異物な存在を斬りつける 「グァァアッ!ナゼ!…ナゼワレワレ、ノ、ジャマヲスル…グアッ…!」 返り血を顔に浴び、凍った瞳で倒れ…朽ち消えていくヤツの姿を見送る 「総てを統べるモノよ、彼の者の傷を癒せ」 澄んだ声が唱える言葉(スペル)により、身体についた傷が癒えていく …でも血の匂いは…とれやしない 一生の烙印になっていく… *
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