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「ケチケチすんなって」
「それが上下関係というものだ。そんなのもわからないのか?アホ」
「アホ云うなッ!」
―――ピリリリッ、ピリリリッ
「あっ、風呂わいた」
「さっさと入って来い。オレはお前と違って暇じゃないんだ」
「ハイハイ。左様でございますかー」
…とか云って、ちゃっかりオレの相手してくれたくせに
…不器用な言葉の裏に隠れてる優しさ。…オレはそれをちゃんと知っている
なんだかんだで、もう主従として1年の付き合いになるからな
「今日は何色入れよーかな~…」
入浴剤の沢山入っている箱を前に、キョロキョロ目を左右に動かし吟味する。この時間が結構好きだったり
「よし!今日はワインレッド!」
確か…瀬名この匂い好きだしな。うん、これにしよう!
服を脱いで入浴剤を片手にウキウキしながら浴槽に溜まったお湯へとソレを落とし、溶けていく様子を眺める
「ん。いー匂いだな」
ゆっくり風呂に浸かり、香りを楽しむ様に息を吸い込む
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