経営者との出会い

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お店を出た経営者は、東急ホテルに入っている和食店「なだ万」を目指して歩いて言った。私と経営者愛人もその後に続いた。   当時の私は経営者と一緒にホテルのレストランで食事をするのが好きだった。なぜなら、幹部の前では絶対みせない笑顔で冗談まじりにバカ話しをしてくる経営者が大好きだったからだ。   その食事の席では、幹部の素行や発言を調査しろと命令される事も多々あった。経営者にとって私の存在は「金の成る木」であったと同時に「ていのいいスパイ」だったのだろう。   そのスパイ行為が後にとんでもない事態へと発展した…
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