序章~双子と出会うまで~

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当時、私は以前アルバイトしていたパチンコ店で、正社員になっていた。 ホール、フロント業務の他に、イベント企画スタッフとしての業務を任されていた。 パチンコ店のイベントは、他の社員にバレる事も、まずかったので、その仕事に関しては、時間外にしか、仕事が出来なかった。 毎日閉店後みんなが帰って、朝までパソコンと向き合い、イベント札を作ったり、特大ポスターをデザインしたりしていた。 毎日2時間睡眠で、半年間休みナシで働いていた。 仕事で、いっぱいいっぱいの私は、彼女の事もどこかで引っかかっていましたが、連絡を取る余裕すらなかったのです。 しかし、その後私は、その会社のある女に裏切られ、先輩も知っている、上司にも裏切られた・・・。 そして、人間不信になりました。 一番信頼していた人達からの裏切りはとても苦しかった。 何日か有給を取り、悩んだ末、会社を辞める事を決めて、久しぶりに先輩に電話をしました。 その時に、先輩からも相談を持ちかけられた・・・。 有給中で、暇だった私の家に先輩が来ることになりました。 その時、彼女は家出をしてきたのです。 双子は4ヶ月でした。 丁度私も会社を辞めたばかりで、無職だったし、離婚前に建てた一戸建てに一人で住んでいたので、部屋も余っていた。 「好きなだけいてくれ」 と先輩に言い、その日から、私達と双子の奇妙な共同生活が始まりました。
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