おまちかねの

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さっきから驚いたような、茫然としたような様子だったリュードはドルシェに怒られて、やっと冷静になったのか、 「申し訳ありませんでした」 と、言葉を発した。 「ミリシア、姫様の護衛ははずれていただきます。本当ならこの城から出て行ってほしいくらいですがね」 先ほどとは正反対にドルシェは顔を真っ赤にして相当、怒っている。 青くなったり、赤くなったり忙しいな。 「は…「待って」 「ですが、姫様」 「姫…」 リュードも複雑そうな面もちでこちらをみている。 最初からあの剣を振り下ろすまでのリュードは私を傷つけるつもりは全くなかったんだと思う。 からかって遊んでいるような。 でも、最後のリュードは確実に変だった。違う人のように見えた。 なんだかよくわかんないけど、とにかくだ!私がリュードの挑発に乗って負けた。 私の負け。 だから、 「リュード・ミリシアを正式に私の護衛にする!」
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