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「姫様!!」
「メイ様」
「お待ち下さい!!!姫」
昼下がりのフロスト城内。
週一度の恒例行事、
『城内強制全員参加☆おにごっこ』
の真っ最中、
なんてことではない。
メイ・フロスト姫はそれはそれは美しいお顔立ちであり、
天使のような優しさと女神のような微笑みを持つと城下の民からは絶対的な信頼を得ていらっしゃいます。
確かに、優しい心のある姫ではございますが、
一つだけ、大きな問題が…
「待てと言われて待つ馬鹿ドコにいんのよ!!馬鹿はあんたたちね!」
『玉にキズ』とは、
姫様のためにあるような言葉。
その外見から小鳥のさえずりのような美しいお声と、お言葉をいただけるのかと期待すれば、あまりのギャップに肩を落とすことになるでしょう。
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