オモテとウラ

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繰り返すこと数回。 「ひ、姫様?もうあまり材料がないとのことですが」 もう一押し。 「なら、街にでて買ってきてよ」 「お言葉ですが、姫様」 「早くしてってば!」 「……」 「あとコレ、おいしくないから全部捨てちゃて」 だいぶ疲れて下を向いていたリュードが思いっきり顔をあげる。 「……だー!!!てめぇ!調子のってんじゃねえよ。なんでも自分の思い通りになると思ってんじゃねぇ!」 ガシャン、とテーブルを叩いた勢いでお皿が揺れる。
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