オモテとウラ

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驚きを隠せない料理長、にやける私。 やーっぱり。 「料理長、ひどいこと言ってごめんね、いつも美味しいご飯ありがとう」 「いいえ、どういたしまして」 今起こった出来事に驚きながらも、優しく微笑んでくれる料理長。 そして、訳がわからずにつったているリュード。 「大丈夫?リュード」 「え、と、失礼しました。」 「いーよ、今さら」 「少し状況が掴めないのですが」 「そうだなぁ、リュードと一緒にいてまだ3日だけど、器用なやつだと思ってたんだけどさ。なんか違和感を感じて、ちょっと…」 試してみた、までは言わずに舌をペロッと出してみた。 「っ!はめやがったな! あ…」 「あはは、また地がでた!もう隠し通せないよ!料理長、悪いけど席を外してもらえる?」 「はい、では失礼します」
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