オモテとウラ

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「いいって、敬語じゃなくて」 「でも…」 「その中途半端な喋り方の方が嫌」 「はい、わかった」 …全然わかってないし。思いっきり変だ。 でも、私はちょっとだけ嬉しい。 仕事もきっちりこなして、完璧な人間がそばにいてもつまらないし。 だからこうやって、リュードのことを知ることができてよかったと思う。 信頼が何より大事な姫と騎士の関係。 もっと知っていけたらなぁ、って思う。 「この料理、今日リュードの歓迎パーティー開く予定だったから、そのときに使うから安心して」 そう言ったらリュードは恥ずかしそうに笑っていた。
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