リュー

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初めて会って、まだ3日だけど。 歳と名前、家族構成、出身地、 すごい強くて、 意外とシスコン。 まだこれしかわからないけれど。 あぁ、それと相当ひねくれた性格だってこと。 もっと、お互いを知って、強い信頼のある関係を気づけたらいい。 そして願う。 どうか、あの4年前のようにはならないように。 「だー!もう!手伝ってくれてもいいじゃない!」 「やだよ。俺の仕事じゃないもん」 「リューはなんの仕事もしてないじゃん」 そしてまた、私の部屋からはまだ朝だというのに騒ぎ声が響く。 「メイ様たちは今日も賑やかですね。ドルシェさんが何も言わないなんて珍しいですが、よろしいのですか?」 「ミリシアは専属ですからね。あのくらい構いませんよ、アスカ」 「ぎゃー、ばかー、しねー」 「姫様っ!何という口のききかたですか!!!」 私の声をきっかけに爽やか朝には、大きな雷が落ちた。
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