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ーバタバタ
「姫様」
「メイ様」
「お待ち下さい!!姫」
「姫様ー!!」
またもや、昼下がりのフロスト城内。
「やだ!今日は絶っ対行かないんだから!」
そしていつものように逃げる私と、
「もう逃げられませんよ」
いつものように捕まえるドルシェ。
今日も平和です。
「いーやー!!」
私が騒いでいる間にリュウも駆けつけたようだ。
「あの、ドルシェさん?」
「何です」
あれ以来、ずっとリューには冷たいドルシェ。
「何かあったのですか?」
しかしリューはさして気にした様子もない。
「姫様はこれから国の地方を治めている人達との会議です」
「会議…」
「ミリシア、あなたもでておくといいでしょう」
「えぇっ、僕もですか」
「姫様は毎回出席しています。よい経験になるでしょう」
これは…
リュウも出席することになりそうだな。
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