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目が覚めて、バルコニーへと繋がる大窓から朝日が差し込むのを眺めながら、オレは一服していた。
そこへ‥‥
コンコンッ―――
んだぁ?こんな朝っぱらから誰だよウッセーな。
「隼人お坊ちゃま、いらっしゃいますか?」
「いねーよー‥‥」
「お声を伺えましたところ、いらっしゃいますね。失礼致します――」
ガチャり。
ったく、勝手に入ってきやがって。
ん、こいつぁ執事のロマーリオ(38)じゃねぇか。
クビにすんぞ、コルァ!
「本日はお坊ちゃまの身の回りのお世‥ッ‥‥!?」
咄嗟にロマーリオが黙り込んだ。
それもそのはず、オレはタバコ銜えたままダイナマイトを両手に掲げて睨みきかせてやったかんな。
「出てけ」
「で、ですが‥‥は、はぃ」
冷や汗流しながらロマーリオは両手を挙げ、降参ポーズをとった。
後退りしている姿はなんとも滑稽だ。
それでいい。
「ん、ロマーリオどうかしたのか?」
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