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僕は、生まれたトキから『勇者』だった。
なぜか、とかそう言うはわからない。
ただ、親から
「貴方は魔王を倒す勇者として生まれたのよ」
毎日、毎日かかすことなく言われていた。
修行もしたが、
初めから決まっていたかのように
僕は順調に強くなった。
けれど、親でさえも『勇者』としてか見てくれないのが嫌だった。
そんなある日『彼』に出合った。
彼は僕を『僕』として見てくれた。
それがうれしかった。
彼の言葉通り誰にも言うことなく
それからずっと僕らは親友だった。
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