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「じゃあな、省吾」
親友の貴大に送り出され俺は、貴大の家を出た
春が来たと言ってもまだ3月中旬。夕方6時の風はもう一枚上に羽織りたくなるような寒さだった
俺は少々急ぎ足で家路を進む
と、ちょうど街を流れる川を越した辺りの所で工事をしていた
その道を通れば近いのだが、とても人が通れるような幅は無かった
仕方なく俺は遠回りだが冷え込む川沿いを歩いて帰ることにした
4、5分くらい歩いただろうか?前の方の路上になにやら人が倒れているのを俺はみた
一瞬足がすくんだが、勇気を振り絞りその人に近づいた
うつ伏せで確認は出来ないがどうやら女の子らしい
俺は生きているかどうか確認するためその女の子に近づいた
すると突然その女の子がもごもごと動き始めた
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