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「……うん。大丈夫。今はとにかくこの子を助ける事を考えよう」
俺は様々な葛藤を人を助けるという良心でねじ伏せた
少女をおんぶすると、意外にも重く感じた
決して少女が太っているというわけでもない
むしろ細身で俺の理性を少し狂わせるような体つきだった
ってことは、俺の体力の問題か……
ジョギングでもはじめるかな……
俺は自分の体力の無さを嘆きつつ、少女を背負い自宅を目指した
なんとか自宅にたどり着き、少女をリビングのソファに寝かせる
少女を仰向けに寝かせると、少し着込んでいるにもかかわらずはっきりと分かる胸の膨らみが、俺の視界に入ってしまった
健全な男子高校生の俺は、理性が崩壊しそうになるのを、家の柱に頭を打ち付けることによってなんとか防いだ
家には誰もいない。両親は共にアメリカへ出張中。とは言うが、ホントは二人でアメリカへ旅行にいったと言う事を俺は知っている
母が出張中と言い張るのでそういう事にしている
いつ帰ってくるかは分からない。気まぐれ夫婦だからな
まぁ、今日はいてくれなくて良かった。居たらまたキャーキャー騒ぎだす
中学の時もそうだった。俺が初めて家にその当時付き合ってた彼女をつれてきた時も1人騒ぎ立てていた
俺がそんな記憶を掘り返しているとあの少女がまた動き始めた
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