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「……んっ……」
俺はいまさらになって気付いた
少女が目を覚ましてからのこと考えてなかったことを
「あ……あの……」
とりあえず話し掛けてみる。先が全く見えないままだが
少女は俺の声に気付きうっすらと目を開けた
「……だ…れ………?」
第一声はそれだった。まぁ大体予想はついていた
ただ予想外だったのは少女の声はとっても可愛らしく一言で例えるなら……そう、猫のようだった
「えーっと、俺の名前は雑賀省吾」
俺は少したじろぎながら答えた
「どうして?」
「うーん。君が倒れてたからさ、これじゃいけないって思って……」
俺は少しあたふたして、少女の顔を伺いながら答えた
「……助けて…くれたの?」
少女は俺の顔を覗き込むように聞いてきた
それがまた……可愛すぎて、なんてゆうんだろう……ヤバかった
「ま、まぁ簡単にいうと、そーなる」
俺はそういいながらさっきキッチンで作ったミルクココアを少女に手渡した
少女はお辞儀をしながらそれを受け取り口に運んだ
「わぁ、あったかい」
少女はその時初めて笑顔を見せた
「どうしてあんな所に?」
俺は単刀直入に聞いた
「……実は……」
少女が話始めようとしたその時だった
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