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グゥゥゥゥ~~~~
突然、平和に満ちた音がした
俺と少女の視線が一点に集まる
少女のお腹だ。さっきの平和に満ちた音は少女のお腹がなった音だった
俺と少女は目をあわせる
「……お腹、すいてるみたいだね」
「エヘヘ、なにも食べてなくて」
少女は頬を赤らめながら、下を向いた
「ちょっと待ってて。なんか作ってくる」
俺はそういってキッチンに向かった
「お待たせ。どうぞ、召し上がれ」
俺がそういうと少女は目を輝かせた
「すっごーい!お店みたい!」
少女は先ほどのミルクココアですっかり元気になったらしい
「いっただきまーす!」
少女はそういうと俺が作った料理を食べ始めた
「おいしーっ!」
「そういって貰えると、作った甲斐があったよ」
少女が美味しそうに食べてくれるので俺もうれしくなっていた
が、俺は本題から話がずれていたことに気付き一つ咳払いをした
「おいしく食べてもらってるとこ悪いんだけど、本題に戻すよ。君はどうしてあんな所に?」
少女も思い出したように俺の顔を見て、俺の方を向き直した
っつか忘れてたのかよっ!
そんな俺の心の中のツッコミはさておき、少女は話し始めた
「………実は………」
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