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ピンヒールをカツカツならし私と亜美は腕を組み歩いていた 私も亜美もヒールのおかげで180cm近い身長 すれ違って行く男の人たちが見上げる 『ねぇ…ウチら怖いよね』 亜美が可愛らしく首を傾け私に言ってきた 『確かにね。デカい女2人腕組んで風切って歩いてるんだから』 私は亜美を見ず真っ直ぐ前を向きながら言った 蒸し暑くて少しイライラしていたが それよりもこれから向かう場所に何故か苛立ちを覚えていた… 初めて向かう場所 行ってみたかった場所 そして私を呼んでいた場所 ワクワクよりも苛立ちのほうが大きかった
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