『はぴすと』

ハッピーエンドを求めていた。それだけなのに。あの藤垣美奈は。その気持ちを、私の大きな気持ちを醜悪な欲から、下劣な気持ちで、ぶち壊した。あのクソ女の所為で。藤垣美奈という腐った女の所為で、藤垣美奈。藤垣美奈。彼の気持ちはもう私に向いていない。ハッピーエンドへの道は断たれた。私と彼との関係は以 前のものより酷くなった。友達、といいつつギクシャクしたものがあった。もう、無理。全てが、無に戻るよりも悪い方向へと転がった。最悪。あの藤垣美奈の所為で。あの藤垣美奈さえいなければこんなことにならなかったのに。藤垣美奈さえいなければ私は幸せになれたのに。藤垣美奈さえいなければ。藤垣美奈さえいなければ 。藤垣美奈さえいなければ。あの女さえ、いなければ。どうしてくれる。このままあの藤垣美奈は書籍化を目指す。私の『はぴすと』を壊して、書籍化を目指す。そして、藤垣美奈はハッピーエンド。そんなことが許される？　いやさせない。あの藤垣美奈の所為で私は不幸になった。だから