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< すらっ >
男①はため息を吐き、腰に吊していた剣に手を伸ばして引き抜いた。
男①:「お望みとあらば、お前の屍(しかばね)を跨(また)いで行こうか」
男②は慌てて剣を抜いた。フィリアはナイフを逆手に持ちかえ、相手の動きをじっくりと見つめていた。
フィリア/男①②:「…」
その場は緊張感であふれていた。
ディア:「…ぅうん…」
フィリア:「!!」
< タンッ >
二人組はフィリアの一瞬の隙を見逃さなかった。一斉に切り掛かった。
< キッ >
彼女は攻撃に備えて身を低く構えた。
男①:「はぁっ!」
男①は左から右へと切りつけた。
< キィン >
フィリアは持っていたナイフを盾がわりにし、腕を曲げての肩の高さで剣を受け止めた。
男①:「な…」
力の差が明らかに違いがあるはずなのだが、フィリアは顔色を変えていなかった。
< キィンッ >
彼女は剣を弾きとばし、胴ががら空きになっていたので強烈な肘打ちを鳩尾に決まった。
< ドカッ >
< ガハッ >
男①は後ろに反り返って地面に倒れた。
男②:「あ、兄貴っ!クソッ…はあっっ」
< ブンッ >
男②は剣を上から下へと振り下ろした。彼女は男①と同じようにナイフを左手を掲げてそれを軽々と受け止めた。
< ギロッ >
< ビクッ >
彼女は男②を睨みつけた。
フィリア:「…お前達の雇い主は誰だ。今言えば、命だけは助けてやろう」
男②:「うっ…」
男②はフィリアの眼差しに怯んでいた。力の差を見せ付けられた彼女に、抵抗することは無意味だということを男①で解った。彼は男①よりも非力だったのでどうするかは結果的には決まっていた。
男②:「…ルベリア様だ…い、命だけは…」
< すとん >
言い終わる前にフィリアは彼の首筋に手刀を軽く打った。
< カクン >
フィリア:「…ルベリア…いや、まさか…あの?」
?「あそこです!」
.
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