第四章

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ディア:「すっご~い!!」 フィリア:「ディア様…」 息一つ乱していないフィリアはため息しか出なくなっていた。 警備①:「!!!」 庭の光景を見た他の警備担当者が何事かと驚き、屋敷の医者を引き連れて来た。 警備①:「フィリア様、一体何が…?」 フィリア:「…ディア様に聞いてほしいわ」 ディア:「…フィーってば、ばったばったとみーんなたおしちゃった!」 フィリアは諦めて、今までに起こった全てを話した。 医者:「という事は…マリアナ様とディア様が貴女を飾るために警備担当者達が巻き込まれたということですか?」 フィリア:「ええ…ちなみに、彼等は気を失っているだけよ」 伸びている彼等を医者に任せ、フィリアはこれ以上の被害者が出ないようにディアについていった。 < マリアナの部屋 > ディア:「おかあさま、捕獲せいこうしたよ!」 マリアナは頬笑んでいた。 マリアナ:「ふふふ…貴女はディアに勝つことは無理なのを解っているのに…抵抗するんだから」 < 十分後 > マリアナ/ディア:「~♪」 マリアナとディアはマリアナの衣装部屋でフィリアの衣装を選んでいた。 ディア:「これなんかどうかな?」 マリアナ:「ん~…ちょっと地味かしら?」 フィリア:「…」 ディアが手に持っていたのはフリフリのパーティー用のドレスだった。それを却下されて安心していたフィリアだったが、マリアナが言った「地味」という単語に寒気を感じた。 < カチャ > レクサス:「マリアナ…?」 するとそこにレクサスが現れた。 マリアナ:「あらあなた…どうしたの?」 レクサス:「…お楽しみの最中、悪いが…「例の件」で…」 マリアナ:「!」 マリアナの表情が一瞬曇った。フィリアは「例の件」に関しては何も聞かされていなかった。しかし、彼女はある程度の情報は事前に確認していた。 ディア:「おかあさま…?」 マリアナは彼女に頬笑みかけた。それからフィリアの方を見た。 マリアナ:「ちょっと仕事が出来たから…お楽しみはこの子とお願いね」 フィリア:「はい、畏(かしこ)まりました」 < パタン > フィリア:「…」 ディア:「…フィー?」 .
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