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ディア:「…フィー…この人たち…だぁれ?」
きょとんとした表情で見ていた。ニールは馬から下りて彼女と向き合った。そしてネグレクトを彼女に見せた。
ニール:「ニールと申します。こちらは貴女の??」
< バッ >
ニール:「!」
ニールがネグレクトの紹介をしようとした時、フィリアは彼の口を空いた手で塞いだ。
フィリア:「さぁ…屋敷に参りますよ」
彼女は近くにいた警備担当者に馬を任せて屋敷の入り口に向かった。
< カチャ >
フィリア:「ただ今戻りました」
フィリアは屋敷に入るとマリアナとレクサスが出迎えてくれた。
マリアナ:「お帰りなさい、フィリア」
レクサス:「おや…良かったね、ディア…フィリアちゃんに抱っこされて」
ディア:「うん!」
< トトト >
ディアはフィリアから降りてマリアナの許に行った。夫婦はニールを見て目を丸くしていた。
ニール:「…貴方がレクサス様ですか。若旦那にそっくりでございます」
レクサス:「…君は誰だ」
レクサスは眉間に皺(しわ)を寄せた。ニールは頭を下げた。
ニール:「御実家で庭師見習いをしています、ニールと申します」
夫婦:「!」
夫婦は顔を見合わせた。
マリアナ:「ああ…貴方が義父が言っていた…息子の世話係の…?」
ニール:「え?」
今度はニールが目を丸くする番だった。
ニール:「いえ俺は…」
< ぽん >
レクサスがニールの肩に手を置いた。
レクサス:「…爺が君が出て勝手に決めたようだ。…すまないな」
ニールが呆然としていると、足元からネグレクトがひょっこりと出て来た。
< きょとん >
ネグレクトが夫婦とディアを見つめていると、レクサスが彼を抱き上げた。
レクサス:「おー、大きくなったな…ディア、お前の弟だよ」
ディア:「おとうと…?」
ディアがフィリアを見ていた。
ディア:「フィー…」
< すっ >
フィリアは彼女の目線に合わせてゆっくりと言った。
フィリア:「ディア様…驚いていると思いますが…あの方は貴女の二つ年下の弟君です」
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