第六章

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レクサス:「………」 取り残されたレクサスはなんだか泣きそうな雰囲気を醸し出していた。フィリアは彼の様子に気がつき、ゆっくりと微笑んだ。 レクサス:「!」 フィリア:「私はレクサス様も居なくなると…辛いですよ」 レクサス:「…!」 < ガバッ > < ぎゅうぅ… > フィリア:「わっ!?」 感極まったレクサスはフィリアを抱きしめるというか、ディアとマリアナごと抱きしめていた。二人はレクサスを突き飛ばすことをしなかった。フィリアはというと、主人達が離れるまでその場でじっとしていた。 それから三十分間そのままの状態だった。 フィリア:「すみません…、そろそろ…」 三人:「…!」 三人は仕方なく離れた。それからは真面目な話に移行した。 ディア:「お父様ー、パートナーはどうやって選ぶの~?」 レクサスは顎に手を当てた。 レクサス:「そうだな…」 < チラ > 彼としては未来の義理の息子となる人物を選ぶので簡単には選びたくなかった。その時、フィリアが目に留まった。 レクサス:「なぁ…マリアナ…」 マリアナ:「…そうね…私も貴方に賛成よ」 フィリア:「?」 レクサスとマリアナは以心伝心で何かが決まった。 レクサス:「俺達が候補者を選出するから、フィリアちゃん…決めてくれないか?」 .
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