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ニール:「うわああっ!?」
< がばっ >
いっこうに捕まる気配のないフィリアだったのでニールを捕まえる計画に移った。あっさりと捕まった彼に根掘り葉掘りディアとマリアナが聞いた。レクサスは盗み見をしたのでニヤニヤしていた。
ニール:「…と、言うわけでして…」
< ちらっ >
上目使いで三人を見るとにこやかだった。
レクサス:「おめでとうニール」
マリアナ:「あの子を任せたわよ」
ディア:「フィーを泣かせちゃダメだからね!」
ニール:「は、はい!」
彼は力強く頷いた。
< カサッ >
様子を見ていたフィリアが四人の横から姿を見せた。
ニール:「フィリア!」
彼女はレクサスを見てから言った。
フィリア:「レクサス様、盗み見はいけませんよ」
レクサス:「あ…ちょっ…」
< じぃ~ >
娘と妻に見つめられたレクサスは固まった。それにニールも加わった。
ニール:「…」
レクサス:「いやだなぁ、フィリアちゃん。たまたまだよ」
しばらくレクサスは慌てて三人の相手をあたふたと対応した。フィリアは彼等と別れ、警備員達の訓練に向かった。
< 数日後 >
フィリアとニールは主達が認めたということもあってか、公認の仲になっていた。公認とは言っても、二人の関係は今までと変わらない感じだった。唯一変わった所をあげるとするならば、ニールに対して向ける眼差しが優しい一面を覗かせることだった。その他には訓練中に来た彼を追っ払うことが「少なくなった」ということだった。
< 二週間後 >
ニール:「フィリア、結婚しよう」
フィリア:「嫌よ」
ニール:「俺は君しかありえない」
ニールはフィリアを連れて庭を歩いている時に、辺りに誰もいないのを確認すると彼女にプロポーズをした。フィリアは真顔で断った。
ニール:「何故…?俺達は…」
< カツッカツッ >
その日はニールが彼女につきまとわった。翌日も、翌々日も…。
フィリア:「無理」
ニール:「まだ何も…」
フィリア:「貴方の行動は手に取るように分かるわ」
ニール:「フィリア…」
二人が会う場所は決まってニールが好きな庭だった。
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