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フィリアとディアが挙式を挙げてから四ヶ月後…。
< シュッ…タンッ >
< ドカッバキッ >
< 訓練所 >
フィリアは隊長として結婚した後も警備員を扱いていた。前と変わった光景がそこにはあった。
ニール:「フィ~リア~!?、きゃあああっ」
男の悲鳴がそこに響き渡った。いつもは大人しいニールだったが、現状が現状だったのでムンクの叫びの恰好をしていた。
フィリア:「…煩いわよ、ニール。貴方のせいで彼等の集中力が欠けるわ」
呆れながらフィリアはため息を吐いた。彼女はそういったが、警備員達は気が気ではなかった。ニールは危険をかえりみずにフィリアの傍に駆け寄った。
ニール:「いつも言っているだろう?君は、君の身体は…君だけのモノじゃないんだぞ?!」
そう、フィリアは今…ニールとの子を宿しいた。彼女は左手を腰に当てながらいった。
フィリア:「大丈夫よ。まだ、三ヶ月目よ?私の体調は私が分かってるわよ」
< タッタッタッタッ… >
フィリアの様子を聞かされたマリアナとレクサスが血相を変えてとんできた。
レクサス:「フィリアちゃんを捕獲しろ~!」
< バタバタッ >
フィリアは警備員とニール、レクサスをかわしながら笑っていた。
マリアナ:「フィリア」
< ピクッ >
フィリアはマリアナに名前を呼ばれると動きを止めた。
マリアナ:「貴女が元気なのは分かったから、ニールと私達の気持ちを分かってよ。今、ディアは居ないのよ?」
ディアとゲンテルは少し遅めの長い新婚旅行に行っていた。当初、フィリアが着いていく予定だったが彼女が懐妊した為に留守番することになった。今ではマリアナがフィリアの主人だった。
マリアナはフィリアを連れて自分の部屋に連れていった。
マリアナ:「ここからは女性しか入っちゃだめよ。あと、既婚者限定!」
ニール:「えっ?!」
< パタン >
閉め出されたニールとレクサスだった。レクサスは彼の肩に手を置いた。
レクサス:「…心配だが、マリアナが付いているから大丈夫」
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