80人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
フィリア:「この時から、私をディア様の正式な世話係に任命してくださいませんか」
そう、世話係といっても十一歳の少女が出来ることはディアの話し相手になることだった。マリアナはいつかこうなることが分かっていたが、早過ぎた。返事に困っていると、ディアがぎゅっとマリアナの袖を掴んだ。
ディア:「ふぃーといっしょ、いる…おかあさま」
マリアナは頬笑んだ。
マリアナ:「そうね…ここまでディアが貴女に懐いているし、それに…貴女の腕は私も解っているわ…頼むわね」
フィリア:「はい」
その次の日から、ディアは侍女を連れて訓練に励んだ。侍女一人だと彼女が危ないので少なくとも三人が付き添った。
ディア:「ふぃー、やっちゃえ~!」
軽々とだいの大人達をばったばったと薙ぎ倒していくフィリアを見て、ディアははしゃいでいた。
後にそれが彼女に影響を与えるとも知らずに…。![image=174501088.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/174501088.jpg?width=800&format=jpg)
![image=174501088.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/174501088.jpg?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!