第一章

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謎の鬼の正体は王族の王子だという事をムツルに説明を聞かされていた。 その説明に行き着いた理由は俺のカバンの中に入っていたバッチだ、そのバッチは王族のモノのみに使用を許されているモノらしい、鬼の中では有名な話なのだそうだ。 田舎者のくせに変な所は詳しかった。 「ダウト」 「ダウトってなんだよ」 「そういうルールなんだよ!ってさっき説明しただろ!」 部屋で暴れると色々と面倒が起こりそうなのでカードゲームで決着を付けることになった。 …しかもダウトで。 「だからダウトって」 「どーせ間違ったカードだろ?さっさとカード集めて1から出せっての!」 「…なんでオレが…」 「牙刃、がんばれぇっ」 「楽勝だなダウトなんてよ、しかも二人で…。ちなみにお前王子なんだろ?」 「…1っ!」 「スルーか!?王子だろって聞いてるだろ?」 「王子じゃない、鬼だ」 「…このバッチはお前のだろ?」 俺がバッチを見せた瞬間、そいつの表情が変わり瞬時にバッチは俺の手からそいつにへと渡った。 「王子だろ?」 *
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